モハメド・アリ氏が死去
2016年06月05日(日)
プロボクシング元世界ヘビー級王者モハメド・アリ氏が6月3日(現地時間)米国アリゾナ州の病院で亡くなった。
74歳だった。1960年、ローマ五輪で金メダルを獲得。1964年にプロボクサーに転向してからは、世界ヘビー級
王座に君臨し「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と形容される華麗なボクシングで、世界的スーパースターに
登り詰めた。76年6月26日には、東京・日本武道館でアントニオ猪木と「格闘技世界一決定戦」を行い、のちの
格闘技界に大きな影響を及ぼした。95年には猪木が北朝鮮で開催した「平和の祭典」に招待。98年4月4日の
猪木の引退試合では花束を贈呈した。訃報を受けて4日、都内で会見を開いた猪木は「元気があれば旅立ちも
できる」と切り出して思い出を語り「結婚式に招待された時"あんなに怖い試合はなかった"と言われた。
政治の場でも、アリとの戦いのおかげで、人と違った外交ができる」と、試合後、友情が芽生えたアリ氏への
感謝の思いを口にした。